エコウィルの仕組み・経済性など! 気になることを分かりやすく紹介!
エコウィルが気になっているけど、仕組みについてよく分からない…。そんな悩み、抱えていませんか? 家計のやりくりをしていると、どうしてもできる限り光熱費をおさえたいと考えるものです。そのため、近年では省エネ性の高いものが注目されるようになっています。エコウィルも省エネ性の高いシステムの1つ。
この記事では、エコウィルの特徴や経済性、仕組み、メリット・デメリットなど基礎知識をご紹介していきましょう。エコウィルについて知りたい方はもちろん、エコウィルの購入を検討している人も参考にしてくださいね。
1.エコウィルとは?
そもそも、エコウィルとは一体何なのでしょうか。エコウィルとは、給湯暖房システムのことです。LPガスや都市ガスといったガスを使ってエンジンを起動させることで発電しています。また、この発電の際に発生している排熱は、給湯に利用することもでき、非常に便利なのです。
2.エコウィルの特徴について
省エネ性や経済性が良いとして注目されているエコウィルですが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、エコウィルの特徴についてご紹介していきます。
2-1.経済性が良い
エコウィルの最大の魅力といえば、何よりその経済性でしょう。エコウィルがあれば、ガスを使って自宅で発電可能です。また、発電の際に出た排熱も有効活用できるため、電力会社から電気を購入しているケースに比べて、大幅に光熱費を削減できます。1年あたり削減できる金額はなんと、66000円ほど。1年をとおすと、とても大きな額削減できていることが分かりますね。
2-2.省エネだからうれしい
エネルギー効率がよく、省エネ性が高いというのも、エコウィルが持つ特徴の1つです。ガスを使って発電する際の排熱を給湯などに使っているため、エネルギー利用率は92%とされています。これは、ほかの電気供給システムと比べると2倍以上のエネルギー効率です。
2-3.環境にも優しい
エコウィルは環境にも優しいシステムです。エコウィルを使えば、年間あたりの二酸化炭素排出量を0.98t近く減らすことができます。数値でいわれると、なかなかパッとしないでしょう。では、杉の木で考えてみてください。杉の木は二酸化炭素を取り込み、酸素を排出することで地球上の二酸化炭素削減をサポートしています。年間あたり二酸化炭素が0.98t排出されないということは、新しい杉の木を70本植えたことに相当するのです。いかにたくさん二酸化炭素の排出を削減できるのか、お分かりいただけたでしょう。
2-4.快適な暮らしを実現できる
一家に一台エコウィルがあることで、さまざまな機能を利用できます。自宅で発電するため、床暖房や浴室暖房乾燥機、全自動風呂なども積極的に導入し、利用できるのです。家族にとってより快適な日々を送れる空間作りをしていけるでしょう。
3.エコウィルの仕組み
エコウィルの特徴が分かったところで、具体的にどのような仕組みで動いているのかが気になってきますね。それでは、エコウィルの仕組みについてを分かりやすくご紹介しましょう。
エコウィルには、発電ユニットと給湯暖房ユニットという2つのユニットがあります。まず、天然ガスは発電ユニットを通り、ここで発電機を動かすことで電気を作るのです。そしてこのとき、電気を作るためのガスエンジンから排熱が発生します。この排熱は給湯暖房ユニットから、給湯や暖房にそれぞれ使われていくのです。仮に排熱が余った場合、貯湯タンクにお湯の状態で貯蓄されます。反対に、不足してしまった場合は補助熱源機によってお湯が作り出されるのです。
4.エコウィルのメリット・デメリットは?
お財布に優しいだけでなく、環境にも優しく、万能であるとして注目されているエコウィル。これまでのお話で、どのようなものかはお分かりいただけたことでしょう。それでは、エコウィルのメリット・デメリットについてをご紹介していきます。
4-1.エコウィルのメリットは?
エコウィルのメリットは、次のとおりです。
- 火力発電に比べてエネルギーの利用率が高い(火力発電が40%程度に対し、エコウィルは92%)
- 補助金制度があるため、安心して設置できる
- 発電は自宅で行う仕組みとなっているため、従来の電気にある送電ロスがほとんどない
- 使用するときは補助熱源機を組み合わせているため、湯が切れてしまうことがない
- ガスエンジンで発電するため、その分従来の電気を使う機会が少なくなる(結果的に電気料金を削減可能)
- ガス会社を慎重に選ぶことで、よりお得に利用できる(会社によっては割引制度などを行っているところもある)
以上が、エコウィルの主なメリットとなります。
4-2.エコウィルのデメリットは?
それでは、次にエコウィルのデメリットについてご紹介していきましょう。
- 発電を行ったときに排出される熱を利用してお湯を作るため、貯湯タンクが必要不可欠。そのため、貯湯タンクを設置する場所を確保しなければならない。
- 停電してしまうと発電することができなくなる
- ガスエンジンを利用して発電するため、運転音がする
- 発電可能な電力に限りがある(最大で1キロワットほど)
- 発電量はお湯の使用量に比例するため、お湯の使用量が少なくなると、その分発電量も少なくなる
以上が、エコウィルのデメリットとなります。
5.エコウィルを設置するときの注意点
さまざまな利点が注目されているエコウィルですが、設置するときは専門の施工業者に依頼する必要があります。しかし、業者の中には悪徳なところもあるため、注意が必要です。そこで、ここではトラブルにあわないために注意したいポイントをご紹介します。
5-1.業者選びは慎重に
早く設置作業を進めていきたいからといって、適当に業者を選ぶのは絶対にNGです。これでは、悪徳業者に引っかかってしまう可能性が高くなります。業者に依頼する前に、必ず慎重に業者選びを行うようにしましょう。まず、気になる業者のHPは必ずチェックしてください。ここの会社概要に目を通し、住所がきちんと明記されているか、電話番号が携帯番号ではないかなどを確認します。これらがきちんと記載されているなら、問題ないでしょう。あとは、資格なども所有している会社なのかどうか、なども目をとおしておくと良いです。悪徳業者の多くは、会社概要があやふやだったり、記載がなかったり、連絡先が携帯番号であったりすることが多いので、注意してください。
5-2.無料見積もりを利用する
できれば、無料見積もりを行っている会社を選んで、いくつかの会社に無料見積もりをお願いしてみましょう。出た見積もり結果から、最も自分が納得できる会社を選んでいくのです。また、見積もりを出してもらうまでの過程で会社側の対応が良いか悪いか、判断できます。これを行うことで、より悪徳業者を回避しやすくなるでしょう。
まとめ
エコウィルの仕組みや特徴など、基本的な知識をご紹介してきましたが、いかがでしたか? 今では多くの人から注目されているエコウィルですが、当然メリットがあればデメリットもあります。また、家庭環境によって適しているかどうかも異なってくるでしょう。この記事でご紹介したエコウィルの仕組みなどを参考にした上で、自分の家に適しているかどうかを考え、設置を検討することをおすすめします。