給湯器の温度調節はどうやるの?メンテナンスの疑問に答えます!

給湯器を使っているとき、急にお湯の温度が低くなったり高くなったりすることがありますよね。しかし、自分で給湯器の温度調節をしたくてもやり方がよくわからない人もいるでしょう。せっかくの給湯器も、温度調節のやり方がわからないと困ります。

そこで今回は、給湯器の温度調節について詳しく解説しましょう。給湯器の温度調節のやり方やメンテナンスの方法を知りたい人は、ぜひ読んでください。

  1. 給湯器の温度について
  2. 給湯器の温度の疑問を解説
  3. 給湯器の販売・メンテナンス業者の選び方
  4. 給湯器のメンテナンスに関するよくある質問

性能が優れている給湯器も、温度調節やメンテナンスのやり方がわからないのでは台無しです。記事を読んだ人は、給湯器について詳しくなるだけでなく温度調節のやり方やメンテナンスの方法について正しい知識を身に付けることができます。給湯器を快適に使って豊かな暮らしを送るためにも、じっくり学んでくださいね。

1.給湯器の温度について

まずは、給湯器の種類や給湯器の温度設定の基本について学びましょう。温度調節の仕組みについても、理解してください。

1-1.給湯器についての基本を学ぼう

給湯器とは、電気やガスを使用して水をお湯に変換する機器のことです。給湯器の種類には、電気給湯器・ガス給湯器・石油給湯器などの種類があります。家庭用の給湯器は、電気給湯器もしくはガス給湯器が多いことが特徴です。それぞれの方式にメリットやデメリットがあるため、導入の際にはよく考えて決めましょう。なお、以前は電気給湯器に注目が集まっていました。しかし、東日本大震災の後には、ガス給湯器も大幅に改良した製品が多く出てくるなどで再び人気が高まっています。

1-2.給湯器の温度設定について

給湯器の中には、温度設定ができるものとできないものがあります。温度設定ができないものは、一定の温度のお湯が蛇口から出てくるだけのタイプですね。一方、温度設定できるものは、給湯器内部で水と温水を混ぜて設定温度に調整した後、給湯します。そのため、温度調整も1度単位で行うことができる場合が多いです。温度設定ができるタイプの給湯器は、気分や使い道によって適切な温度のお湯を出すことができることから、人気が高くなっています。

2.給湯器の温度の疑問を解説

給湯器の温度では、多くの皆さんが疑問に思っていることがあります。ひとつずつ確認して、疑問を解決していきましょう。

2-1.給湯器の温度が安定しないのはなぜ?

給湯器の温度は、以下のような理由で安定しないことがあります。給湯器の温度が安定しない原因のうち2つについて解説しましょう。

2-1-1.冷水サンドイッチ現象

お湯を出した後、数分経過してから再度お湯を出そうとすると冷たい水が出てくることがあります。お湯の後に冷たい水が出る原因は、冷水サンドイッチ現象と呼び、温度調節を行うことができる給湯器によく見ることができる現象です。温度調節ができるタイプの給湯器では、内部で熱いお湯と冷たい水を混ぜ合わせることで調整しています。しかし、再度お湯を出そうとしたときには調整がうまくいかずに熱湯が出てしまう可能性も否定できません。いきなり熱湯が出てしまっては、ヤケドの原因となります。そのため、わざと冷たい水をはさんでおくことで最初に熱湯が出てしまうことを抑えているのです。給湯器の使い始めの水温が低いのは、冷水サンドイッチ現象のためと考えてください。

2-1-2.急激な水圧の変化

給湯器の温度は、急激な水圧の変化によっても上下します。たとえば、お風呂でお湯を使っているときにキッチンで新たにお湯を使うなどですね。同時にたくさんの場所でお湯を使うほど、水圧は下がります。水圧が下がると、給湯器内部でお湯の温度調節が追いつかないために、温度も変化しやすいのです。特に、急激な水圧の変化はお湯の温度が不安定になる大きな原因となるので覚えておきましょう。

2-2.設定温度と料金の違いはどうなっている?

給湯器の設定温度が異なると、電気代やガス代などの料金に違いが出るのかという疑問もよくあります。お湯を作るときに電気やガスを使うのですから、高温の設定にした方が料金も高くなるはずです。しかし、冬場などは設定温度を低くし過ぎると保温時間が短くなってお湯を快適に使いにくくなります。使い方や家族の人数によっても適切な設定温度は異なることでしょう。

2-3.設定温度の適温は?

給湯器の設定温度は、何度が適温かという疑問は多くの人が持つものです。不必要に高温に設定しても光熱費が掛かります。また、設定温度を低くし過ぎても快適ではありません。一般的には、給湯器の設定温度の適温は、50度ぐらいまでが妥当でしょう。通常、お風呂で使用するときは40度前後のお湯となるはずです。また、キッチンなどでも50度以上になる高温のお湯を使用することは少なくなります。なお、ひとたび温度を設定したあとに使いづらいと感じる場合は、微調整をしてください。それぞれの家庭で、快適な設定温度は異なりますからね。

2-4.設定温度で節約する方法はある?

設定温度を適切に調整することで、光熱費の節約に効果があります。お湯の温度が高くなるほど、光熱費が掛かるのは確実です。そのため、設定温度を高くしないことで節約につながります。また、夜間で光熱費の安い時間帯にお湯を作る設定にすることでも光熱費の節約ができますので、利用を検討してみてください。

2-5.給湯器の温度設定にかんするそのほかの疑問

給湯器の温度設定をしたはずなのに、設定温度より低い温度のお湯しか出ないのはなぜか、という疑問も多く出ます。理由はさまざまにありますが、主なものとしては給湯器の性能不足や寿命を考えてください。特に、以前は問題なく設定温度どおりのお湯を使っていて、最近気になるようなら寿命です。メンテナンスを行っても改善しない場合は、修理をするよりも新規購入の方が安上がりこともありますので検討してみましょう。

3.給湯器の販売・メンテナンス業者の選び方

では、給湯器の販売・メンテナンス業者の選び方について、解説します。いい業者を選ぶためにも、しっかり確認しておきましょう。

3-1.給湯器の販売・メンテナンス業者の選び方

給湯器の購入やメンテナンスは、専門の業者に依頼しましょう。いい業者の選び方については、以下のポイントを参考にしてください。

  • 多くの種類の給湯器を扱っていること
  • 給湯器の知識が豊富にあること
  • 依頼者ごとに最適な給湯器を提案できること
  • 無理に購入をすすめてこないこと
  • 質問や依頼に対して親切な対応ができること
  • 確実なメンテナンスや修理ができること
  • 新規購入後のアフターサービスが充実していること
  • 利用者の評判がよくて人気があること

3-2.給湯器のメンテナンスについて

給湯器は、お風呂やキッチンなどでお湯を使うためのものです。そのため、使用頻度(ひんど)が高く劣化や故障を起こしやすいと言えます。給湯器が使えなくなることは、毎日の暮らしに大きなダメージとなるため、メンテナンスは必ず行ってください。通常、メーカーや業者から給湯器を新規購入した後は、メンテナンスサービスの案内があるはずです。面倒だからという理由でメンテナンスを行わないことは、いけません。定期的なメンテナンスは、給湯器を安全に使うためにも必要なことだと覚えておきましょう。

3-3.給湯器の料金設定などについて

給湯器は、安いものでも十万円台となります。大容量タイプや高機能タイプになると、100万円近くなるものもあるでしょう。しかし、業者によって料金設定が異なるのも事実です。そのため、同じ給湯器でも業者によって価格に差が出ます。良心的な業者は、設定価格が手ごろでかつ、メンテナンスなどのアフターサービスも充実しているものです。また、それぞれの家庭に合った電気料金プランの提案や、最適な給湯器の案内もしてくれます。給湯器の料金を比べるときは、金額そのものだけでなくサービスの内容も考えて検討してください。

3-4.給湯器の販売・メンテナンスの問い合わせ先は?

給湯器の販売・メンテナンスの問い合わせ先については、給湯器の販売・メンテナンスを行っている業者か、給湯器のメーカーとなります。このうち、給湯器のメーカーにも問い合わせ窓口は、受付時間が平日の昼間だけという場合もあるので注意してください。まずは、給湯器を購入した販売業者や親切なメンテナンスで評判のいい業者に連絡をしてみましょう。

3-5.給湯器の販売・メンテナンス業者にかんする注意点

給湯器の販売・メンテナンス業者もたくさん存在します。中には、高額な給湯器を押し売りしてくるところもあるので注意してください。たとえば、メンテナンスだけをしてほしいのに、いきなり新規購入の話をしてくるところもあります。業者とやり取りをしていて違和感を覚えたり不審な感じがしたりする場合は、いったん保留にしてほかの業者を探してみましょう。

4.給湯器のメンテナンスに関するよくある質問

さて、給湯器のメンテナンスに関するよくある質問に回答します。実際のメンテナンスではどんな点につまずきやすいのか、ひとつずつ確認しておきましょう。

Q.給湯器の寿命はどのくらいですか?
A.給湯器の寿命は、大体8年から10年となります。現在使用している給湯器が寿命を超えて使用している場合は、寿命と考えましょう。もちろん、寿命を超えていても問題なく使うことができる場合もあります。しかし、設定温度とは異なる温度のお湯が頻繁(ひんぱん)に出るなど、調整をしても直らない場合は寿命です。寿命を超えた給湯器は、見えない部分の劣化が進んでいることも多いので、業者にチェックをしてもらいましょう。

Q.給湯器のメンテナンスは自分でもできますか?
A.たとえば、給湯器の使用説明書に載っているような簡単なものは自分でもできるでしょう。しかし、使用説明書を見て対応しても直らないこともたくさんあります。また、深刻なトラブルの場合は、自分でメンテナンスを行うのは危険です。給湯器は、電気やガスとつながっているため、素人が自己判断で分解したりメンテナンスを行ったりすることはやめましょう。給湯器のメンテナンスは、できるだけプロの業者に依頼してください。

Q.給湯器のメンテナンスで業者がいきなり自宅に来るのは普通ですか?
A.給湯器のメンテナンスにかんしては、業者がいきなり自宅に来ることはありません。確かに、新規購入後のサービスとしてメンテナンスを行っていることはあります。しかし、自宅訪問の前には必ず業者から連絡があって日時を調整するはずです。いきなり自宅に来る業者は、悪徳業者の可能性が高いので無視してください。さらには、メンテナンスと言いつつ故障しているから新規購入が必要だと押し売りをしてくる業者も存在するので注意しましょう。

Q.給湯器のメンテナンスはどのくらいの費用が必要ですか?
A.給湯器のメンテナンスは、無料のものと有料のものがあります。新規購入後、一定期間のメンテナンスは無料となる業者も多いです。しかし、購入後数年経過している場合は、有料となります。気になるメンテナンス費用は、数千円から数万円程度までです。メンテナンスの結果、部品交換が必要となる場合は部品の実費も必要になるため、全額で10万円緒を超えこともあることを理解しておきましょう。

Q.給湯器のメンテナンスを依頼する前に気を付けることは?
A.給湯器のメンテナンスを依頼する前には、不調が起きている部分と症状をまとめておくことが大切です。業者に連絡を取るときには、わかりやすく説明することが適切なメンテナンスにつながります。また、不調が起きる頻度(ひんど)も伝えてください。初めての不調か、たびたび起こる不調かによっても対応が異なる場合があるからです。また、メンテナンスに来てほしい日時を指定することも忘れないでください。メンテナンスをする前は、給湯器の使用をストップする必要があります。日常生活に支障が無いときに、メンテナンスに来てもらうようにしましょう。

まとめ

今回は、給湯器の温度調節のやり方を中心に、メンテナンスや業者選びについても解説をしました。給湯器は、私たちの暮らしに欠かすことができないものです。給湯器も、温度調節やメンテナンスの正しい方法をしってこそ活用できます。しかし、中にはどんなに調節をしても適切な温度にならない給湯器もあるでしょう。記事を読んでいろいろと試しても改善しない場合は、給湯器の寿命も考えてみてください。なお、寿命が来た給湯器は処分して、新たなものを信頼できる業者から購入するようにしましょう。