事故を防ぐためにもぜひ知っておこう。湯沸かし器と給湯器の違いとは?
湯沸かし器と給湯器は、どちらもお湯を沸かすという機能は一緒です。
しかし、湯沸かし器を給湯器の代わりに使うと事故の原因になりますので、決してやってはいけないと言われていますね。
それは一体なぜでしょうか。
今回は湯沸かし器と給湯器の違いをご紹介しましょう。
湯沸かし器が設置されているご家庭の方はぜひ読んでみてくださいね。
湯沸かし器はキッチン専用?
給湯器は浴槽や家全体にお湯を供給する機械です。
外に設置されていたり、換気システムが備え付けられています。
それに対し湯沸かし器はキッチンに設置されていて、食器を洗ったり、料理に使ったりするお湯を供給する機械です。
使用の際には必ず換気をするようにメーカー側は求めているのも特徴ですね。
大きさが段違い
給湯器と湯沸かし器はそもそも大きさからして違いますね。
この大きさはそのまま馬力の違いでもあります。
給湯器が浴槽一杯のお湯を沸かしても全く問題にないのに対し、湯沸かし器は長時間お湯を沸かし続けると不完全燃焼を起こしやすくなります。
湯沸かし器で給湯器の代用は無理
湯沸かし器と給湯器では値段も10倍ほど違います。
「できるだけ安いほうが良い」という人の中には、もしかしたら湯沸かし器にホースをつないでお風呂にお湯を入れよう、と思う方もいるかもしれません。
でもこれは事故の元です。
湯沸かし器はキッチンで使うことを前提につくられていますので、浴槽一杯のお湯をためようとすると不完全燃焼を起こしやすくなります。
不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素が発生し、中毒を起こす可能性もあります。
節約をしたいから、と湯沸かし器で浴槽にお湯を入れようとした結果、命が危険にさらされては元も子もありません。
古い湯沸かし器に要注意
リンナイのガス湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故を覚えている方も多いでしょう。
あれは湯沸かし器を不正改造した結果、安全装置が働かずに不完全燃焼が起こり、一酸化炭素中毒が発生しました。
新しいアパートやマンションなどは、給湯器で家中のお湯を沸かしていることが多いのですが、築年数が経ったアパートでは給湯器と湯沸かし器の両方が備えられている、という所も多いでしょう。
古い湯沸かし器は安全な使い方をしていても、安全装置が働かずに不完全燃焼を起こしやすくもあります。
湯沸かし器を使用していてガスの火がつかない、ガスの火が急に消えた、という場合はすぐに使用を中止し、換気をしましょう。
ガスの火がついたり消えたりする時も故障寸前の場合が多いので、すぐに修理に出すか、新しいものに買い替えましょう。
いかがでしたでしょうか。
事故を防ぐためにも、給湯器も湯沸かし器それぞれ正しく使い、異常が起こったらすぐに使用を中止しましょう。